自分の実力はどのくらい?
スペインのサッカーレベル
スペインへ行けば自分はどのレベルでサッカーができるのか?
サッカー留学する選手が気になることの1つじゃないだろうか。
実際に留学選手がどのレベルでプレーしているのか?
スペイン人選手はどういう進路が多いのか?
指導者の視点から見て日本人選手はどのレベルでプレーするべきなのか?
お伝えしていきたいと思います。
まずそれらの話をする前にリーグの説明をします。
過去のブログでも少し話していますがアマチュアまで掘り下げて話をします。
スペインリーグはいたって単純なピラミッド型でリーグ分けされています。
マドリード州は特に人口も多いのでチーム数も多くレベルが高いです。
上の図はユースより上のカテゴリーで19歳以上のリーグ戦です。
どのリーグにも経験方な選手もいれば若手中心のU-23のチームも存在し、毎年昇格、降格を争っています。
例えばプロクラブ、レアルマドリードやアトレティコのU-23であればセグンダB, アルコルコン、レガネスはテルセーラで戦っています。
日本人留学選手が多いカテゴリーは?
地域リーグからスタートする選手がほとんどです。プリメーラ、セグンダレヒオナール、良くてプレフェレンテが多いです。
スペインのクラブから見て、日本から来て実力は未知数、スペイン語は話せない、アピールするものもない(実際のプレーやプレービデオ)選手を取るにはそれなりのリスクがあるのも当然。
そのリーグで結果を出すしかないというのが留学選手の現状です。
売り込める素材があればどうか
例えば全国大会でプレーしたとか、プロの下部組織で育ったとなれば良いアピールになる場合もある。
それを武器にU-23が上位にいるクラブに売り込むことができるからだ。
例えばアルコルコンのようにトップがセグンダA、U-23がテルセーラ(今シーズンセグンダB昇格プレーオフに参戦中)であれば、もしU-23に食い込めれば結果次第でセグンダAへの道も開けることになる。
容易なこととではないが未知数の選手である以上結果を残すしか方法はない。
スペイン人選手の進路は?
スペイン選手がユースからの進路でどのカテゴリーにいくことが多いのか。
繰り返しになるがユースを卒業すればそこからは年齢でカテゴリー分けはされない。
プロクラブのユース出身であれば数名がU-23へ昇格する。それはアマチュアクラブも同様です。
それでもほとんどの選手は昇格できずに終わるので1つ2つ下のカテゴリーでプレーすることになる。
アルコルコンはユースが1部にいるがそこからプレフェレンテ、プリメーラにいく選手はたくさんいる。
私が以前指揮していたカラバンチェルユースは2部だったが、その時の選手はプリメーラ、セグンダレヒオナールでプレーしている。
日本人はどのカテゴリーでプレーすべきか
実力に見合ったリーグというのは探すのは難しい。
それでもまずは試合に出れるチームと契約することが望ましいと思う。
選手は高いレベルでやりたいと思っているし、その願望は尊重するが試合に出れなければ即座に移籍を勧める。
特にそれが1年目であればより一層勧める。
スペインのサッカーを学ぶにはまずはプレーしなければならない。プレースピード1つをとっても日本とは違う。
プリメーラ、セグンダレヒオナールでも元アトレティコ、元テルセーラといったプレーヤーもいる。
そういったリーグで切磋琢磨して吸収することが先決だと思う。
中にはそれをテルセーラからできる選手もいる。
まずは試合に出ることを優先してチームを決める必要はある。
結果を残す以外ない
兎にも角にも試合に出て結果を出すしかない。
前線であれば得点数、中盤であれば戦術理解、DFなら競り合いの強さ。
フルシーズン戦って全試合フル出場するくらいにならなければ上にはいけない。
もちろん怪我もしないという運も持ち合わせないといけない。
そういったことにチャレンジしたい選手を我々はサポートしていきたいと思います。