スペインの育成年代のリーグ戦
小学生年代からリーグ戦をこなす!!
ブログにも時々出てくる各年代の総称やリーグ戦の話をしたいと思います。
日本と大きく違うのが育成年代のリーグ戦制度です。
11人制の場合、マドリードではU-12からリーグ戦がスタートします。
主に14~16チームの総当たりのリーグ戦で、年間約30試合をホーム&アウェイで行います。
各カテゴリーに1部、2部、3部…とディビジョン分けされており、仮に1部に2グループあれば2部には4グループあります。
そして上位2チームは昇格、下位4チームが降格する仕組みです。
年代別のリーグ戦!
U-12より下のカテゴリーでは7人制のサッカーを行い、同様にリーグ戦を行います。
11人制はU-12からでALEVIN(アレビン)、U-14のINFANTIL(インファンティル)、U-16のCADETE(カデーテ)、そしてU-19のJUVENIL(フベニール)にカテゴリー分けされており、それぞれにディビジョン分けもされています。
また各カテゴリーが2学年毎なので、例えばカデーテ1年、カデーテ2年といった言い方もします。
残留?降格?昇格?クラブの思惑は…??
育成年代でそこまでシビアな戦いを強いられているのかと聞かれれば答えはイエスです。
アレビンでも上位カテゴリー(1部や2部)で戦っていれば、そのカテゴリーに残留が最低条件です。
なぜなら上位カテゴリーにいれば来シーズンも優秀な選手が小さい頃から入団する可能性があるからです。
もちろん年代が上がればその戦いはよりシビアで、選手の引き抜きやクラブ戦略にも大きく影響されることになります。
プロクラブの育成事情
日本と大きく異なるところは、中学3年間、高校3年間必ず面倒をみるといった暗黙のルールがないことです。
1年毎の契約の為、街クラブで頭角を現した選手などはプロクラブから引き抜きに会うこともあります。またレアルやアトレティコの2強クラブで放出された選手の次の受け皿としてヘタフェ、レガネス、アルコルコンなどのプロクラブが動きます。
1年毎の成績次第でステップアップかステップダウンか、年間を通して戦うリーグ戦は激しい競争の縮図になっています。
プロクラブはほとんどのカテゴリーが上位ディビジョンに所属しています。昇格と残留のために育成の時からスカウティングに目を光らせています。
毎シーズン5〜8人程度の選手を入れ替えることでチーム内にも競争を促しているのです。
それだと常にプロクラブのチームが強いじゃないかと思う人もいると思います。
実際はそうではありません。
レアル、アトレティコ以外のクラブは順位に大きな違いは現れません。
それほど拮抗しているチーム同士が戦うので必然と試合レベルも高くなっていきます。
スペインはリーグ戦中心!
スペインではトーナメントや練習試合をすることはプレシーズン中以外にほとんどありえません。
育成の場合9月末〜5月末の間で約30試合の公式戦を毎週末行うことになります。
日本では年間必ず公式戦を30試合できる環境にあるチームはほとんどいないでしょう。
トーナメント中心の日本には難しいことです。
サッカーをしている人にはわかる、公式戦の独特の空気があります。
それを常に経験できるスペインのリーグは日本では味わえないことでしょう。
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